(第2回定例区議会での一般質問より)
○要支援の中には、認知症の症状が疑われる方も多くいるといわれている。食事は配食業者、ゴミ出しはボランティア、掃除はハウスクリーニング業者と、細切れに提供するバラバラの支援では、生活全体を視野に入れた援助は困難である。心身の状況が悪化し、家族の負担も増大しかねない。認知症の方は初期の対応がとても大事だといわれている。初期に専門職が関わって適切な対応をとることで、進行を遅らせて穏やかに過ごすことができる。しかし、介護保険給付からはずされると、要支援であった初期の認知症の方たちが、専門職に対応してもらえなくなる。国のオレンジプラン(認知症施策推進5か年計画)でも、「早期発見・早期対応」ということで初期の対応が大事だとしている。区は、どう対応されていくのか。
区:認知症の高齢者の早期発見・対応は重要な課題と認識している。介護保険制度改正後も、要支援レベルの方については現行と同様に地域包括支援センターがケアマネジメントを行い、個々の状態に応じたプランを作成し総合的なサービス提供を行う。早期発見・対応の取り組みも含め、認知症施策全般の強化についても検討している。