今定例会で区民が利用している施設使用料の値上げが行われる予定です。体育館や運動施設、文化施設のホールなどの値上げ幅が大きく利用者・団体から不安の声があがっています。
以下、施設利用料改定について質しました。
○なぜこの時期の見直しなのでしょうか。2007年の施設使用料見直し方針で「3年ごとの見直し」を打ち出しました。しかし、区民・利用者にそのことが周知されているわけではありません。
施設使用料の積算根拠は公会計改革の名によるフルコスト算定にあります。この目的と狙いは、自治体の市場化推進であり、そのための道具として行っているにすぎません。今回の固定資産台帳による減価償却費の見直しもその一つといえます。
前回2011年の見直しの際に総務委員会で付帯意見となった「積算方法の見直し」が考慮されていないばかりか、検討された形跡もありません。行政の怠慢といえます。
性質別負担割合についても、施設の性質による利用者の負担の割合設定の明確な根拠はありません。区の一存で決めたに過ぎないものです。現行の割合設定で良いのかの検証をすべきでしたが、されていないことも問題です。
特に値上げ額の大きいのが運動施設です。体育協会や新スポーツ連盟からは、施設使用料の値上げによって、「利用団体会員の会費などをあげざるを得ない」「参加者が減るのではないか」と心配されています。
そもそも、施設の環境や利用の改善がきちんと図られていない状況のもとで、使用料の値上げだけが行われるなどは、余りにも拙速、且つ乱暴ではありませんか。