現在、中野駅周辺での再開発が目白押しとなり、その中で区が保有する権利床及び賃借床について方針(案)等が示されました。区民財産である権利床等を安易に売却することは認め難いものです。同時に、区が保有するということは、本来、収益をあげることだけに注力するのでなく、公益性や区民サービスに資するためでなくてはなりません。今後、公募提案型(プロポーザル)方式などにより民間事業者等に貸付けることにしていますが、区がその目的と効果をきちんとマネージメントできるよう、庁内組織の体制を整備することが欠かせないと考えます。
昨年第4回定例会本会議一般質問で、以下の点を質しました。

中野セントラルパークの賃借床について

中野セントラルパークのサウス・イーストとも区が賃借している施設であり、現在まで中野区産業振興拠点「ICTCO(イクトコ)」として活用を図ってきたが、今年8月をもって退居する予定である。区の賃借料の出費は毎年発生するため空き施設としておくわけにはいかない。四季の森公園に隣接している好条件をいかした活用の検討をしてはどうか。

区:中野セントラルパークの賃借床については、中野区産業振興推進機構の退居が予定されており、その後の活用の検討をおこなっている。
  中野四季の都市は、オフィスワーカーや大学生に加え、ファミリー層の利用も多く、賃借床の活用にあたっては、立地条件や利用者の属性などを踏まえ、区民に親しまれる用途を考えていきたい。

中野駅新北口駅前エリア再開発権利床について

当該エリアの権利床については、「民間事業者への貸付など行政サービスの財源確保を目的とした資産の有効活用を図(る)」としている。保有する資産は1万㎡以上になり、多額の賃借料が区の収入となることが見込まれる。いかなる区民施策に活用を図るのか、区民にわかるような仕組みが必要になる。
東京・日の出町ではショッピングモールの誘致を行い、2008年にオープンした。町民の理解を得るために、毎年度、事業者が支払う固定資産税や都市計画税を、「中学校修了までのこども1人につき月額1万円のクーポンを支給する」など、主に子育て支援に充てて活用している。
中野駅新北口駅前エリアの再開発による権利床の活用で得られた収入は、新たに子育て事業に資する特定目的基金を創設して活用を図るなど、検討すべきではないか。

区:中野駅新北口駅前エリア再開発における権利床の活用方策の詳細は定まっていないが、貸付を行う場合には貸付料の収入が想定される。その貸付料収入をどのように管理するか、さらにどのように活用するか、課題を整理しているところであり、基金の活用も含め研究してまいりたい。

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