〇1つ目に、中野セントラルパークの賃借床について、うかがいます。
 区有施設整備計画では、「中野四季の都市の特性などを踏まえた賑わいに資する機能を誘導するものとし、現行の産業支援機能からの転換を検討(する)」としています。2013年度に中野区産業振興拠点「ICTCO(イクトコ)」を開設し、現在まで貸付による活用を行ってきました。同計画では「転換を検討する」ことにしていますが、もともと広義な意味では産業支援機能も「賑わいに資する」ためであったと思われます。セントラルパークのサウス・イーストとも区が賃借している施設であり賃借料の出費は毎年発生するため、放置しておくわけにはいかないと考えます。
 活用の検討にあたっては、四季の森公園に隣接している好条件をいかした活用検討をしてはいかがか、うかがいます。

区:中野セントラルパークの賃借床については、中野区産業振興推進機構の退居が予定されており、その後の活用の検討をおこなっている。
 中野四季の都市は、オフィスワーカーや大学生に加え、ファミリー層の利用も多く、賃借床の活用にあたっては、立地条件や利用者の属性などを踏まえ、区民に親しまれる用途を考えていきたい。

〇2つ目に、中野駅新北口駅前エリア再開発権利床について、うかがいます。
「・・・、民間事業者への貸付など行政サービスの財源確保を目的とした資産の有効活用を図(る)」としています。保有する資産は1万㎡以上になり、多額の賃借料が区の収入となることが見込まれます。「行政サービスの財源確保を目的」とするとありますが、いかなる区民施策に活用を図るのか、区民にわかるような仕組みが必要になると考えます。
 東京・日の出町では2008(平成20)年にオープンしたショッピングモールの誘致を行ってきました。町民の理解を得るために、歳入として毎年度入ってくる固定資産税や都市計画税は、一般財源ではありますが、「中学校修了までのこども1人につき月額1万円のクーポンを支給する」など、主に子育て支援に充てて活用しています。
 区においては、中野駅新北口駅前エリアの再開発事業による権利床の活用で得られた収入は、例えば、新たに子育て事業に資する特定目的基金を創設して活用を図るなど、検討すべきではないですか。うかがいます。

区:中野駅新北口駅前エリア再開発における権利床の活用方策の詳細は定まっていないが、貸付を行う場合には貸付料の収入が想定される。その貸付料収入をどのように管理するか、さらにどのように活用するか、課題を整理しているところであり、基金の活用も含め研究してまいりたい。

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