5.中野四丁目新北口地区のまちづくりについて

○(区役所・サンプラザの再整備)
 中野駅新北口駅前エリア(区役所・サンプラザ地区)の基盤整備に係る都市計画原案が示されました。議会や「区民会議」、区長とのタウンミーティング、そして都市計画審議会などでの議論を経ての都市計画原案です。ただ、これまでに示された計画素案からの大きな変更点はありません。立体道路も都市計画道路としての位置づけはされましたが、ビルを貫通させる方針に変わりはありません。
 区は、区役所・サンプラザ地区の再整備の事業手法については、市街地再開発を考えています。しかし、区役所・サンプラザの土地すべてを市街地再開発事業により、事業者(デベロッパー)に転出・処分してしまうことは、この地で二度と手にすることができない区の財産を手放すというものです。中野区内の「一等地」であり、従前資産は450億円と言われています。買い手にとっては安い買い物とは言えませんが、当然、その何倍もの利益を得る構造を考えています。言い換えれば、デベロッパーをはじめゼネコンなどの企業利益のために区民財産を手放してしまっても良いのかが問われています。新区役所整備の財源をまかなう必要はあるでしょう。しかし、全てを転出・処分することなく、将来の活用を視野に定期借地とするなど公有地として残す必要があるのではないですか。区または、まちづくり中野21で所有することを検討すべきです。区の見解を求めます。

○ここに整備されることになる建造物は、これまで事業協力者から参考資料として示されてきたようなパース(完成予想図)になってしまうのでしょうか。また、区及び株式会社まちづくり中野21の関与はいかなるものになるのか、そのことが焦点となってきます。
1万人アリーナありきでなく見直し検討が行われていることは多とします。一方で、現行の中野サンプラザにおける2千人強のホールに愛着を示す人々がいる。採算の上では3千人以上の規模を要するホール等が必要との声もあります。
事業協力者により示されたパース(完成予想図)では、200メートル超の高層ビルです。市街地再開発の事業手法により、区は今後決められる事業者・デベロッパーにもっぱら任せていこうとしているようです。ビルの高さを抑えることや形状等について、あるいは、示されている商業、業務、ホテル、住居などについても区として再度検討し、事業者任せとならないよう提示できる要件を示す必要があるのではないですか。うかがいます。

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