「(仮称)中野区人権及び多様性を尊重するまちづくり条例」及び男女共同参画基本計画について

(第5次男女共同参画基本計画の策定)
〇中野区では、2018(平成30)年3月に男女共同参画基本計画(第4次)が策定され、来年度は5年ごとの見直し年度となります。「第5次計画」の策定にあたっては、現行「第4次計画」で掲げた「将来像」や「施策の方向性」、「成果指標」、「事業」などの検証、目標に比しての到達点の分析、社会経済情勢とジェンダー平等の視点及び国等の制度改正並びに今後の動きなどにも注視した分析・検証を行うことが必要であると考えます。
昨年の12月に、国が「第5次男女共同参画基本計画~すべての女性が輝く令和の社会へ」を策定しました。国の「第5次計画」の「基本的な方針」では、日本国憲法の個人の尊重と法の下の平等、女性に対する暴力の根絶、男性中心型労働慣行の脱却などの文言が加わり、新型コロナウイルス感染症拡大のとりくみについては新たな項目が起こされました。緊急避妊薬を処方箋なしで薬局販売することの検討、就活中の学生に対するセクハラの実態調査など、若い世代の強い要望が盛り込まれたことは前進です。一方、ジェンダー平等度121位という国際的な遅れを底上げする抜本策が示されないばかりか、「指導的地位を占める女性の割合を2020年までに30%に」の目標は未達成のまま実現時期を先延ばしされ、「選択的夫婦別姓」の文言が削られるなど大幅に後退もしました。
さて、中野区での「第5次計画」の策定にあたっては、民法や刑法など未だ改正がされていない事項への記述は難しくても、今後、ジェンダー平等の視点から法改正や社会と世論の動向などについては、触れる必要があると考えますが、いかがですか、うかがいます。

区:現在、中野区は第4次中野区男女共同参画基本計画に沿って、ジェンダー平等などの取組を進めているが、令和4年度は、この基本計画の見直し年次にあたる。
 第5次となる計画の策定にあたっては、現在記載している指標などの検証を行うほか、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けたひとり親などの女性を取り巻く課題が、深刻化したり、配偶者等からの暴力が増すなど、ジェンダー平等となっていない実態や、国の第5次男女共同参画基本計画の策定など、国や東京都の動きなども踏まえて、見直しを行っていきたい。

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